開催趣旨
昨今の社会情勢は、少子高齢化、国際化、高度情報化などが急激に進展し、その時代の変化に応じた生活・社会基盤の構築が必要となっています。生活・社会基盤を形成する公共施設については、国民ニーズに基づく質・機能の向上が重要です。そのためには、工事コストの低減や事業の効率性の向上のみならず、ライフサイクルコストの低減、リサイクルや環境対策、IT技術による情報共有化、防災などの新技術・新工法の開発を積極的に推進していく必要があります。
民間企業が開発した新しい技術を積極的に活用し、評価することによって、技術開発がさらに促進されなくてはなりません。そのことは、技術力に優れた企業が伸びる環境づくりにも貢献します。民間が持っている技術を社会・公共事業に生かすことが、民間の活力の向上、さらには、直接的・間接的な事業効果の向上を図る上で重要なのではないでしょうか。
「建設技術展2011近畿」は、民間企業が開発した新技術・新工法を展示・紹介する場において、産・学・官の交流を行うことで、これまで培われてきた建設技術のより一層の高度化やより広範囲な技術開発の促進へとつなげ、新技術の各工事への積極的な活用を促すことを目的とするものです。
② 新しく開発された技術の育成と普及
③ 技術開発に向けた建設技術者の意識の高揚
④ 発注者のニーズを広報し、新技術の開発・普及につなげる
こうした技術展の開催を通じて、ハード・ソフト両面での社会基盤整備に関連した技術の役割や意義を発信していくとともに、発注者ならびにコンサルタント、ゼネコン、資材業者など幅広い方々へPRしていくことで、建設産業の一層の発展に寄与していきたいと考えています。
また、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、想像を絶する津波により多数の死傷者がでるなど、東日本の広域にわたり甚大な被害をもたらしました。このような事態を踏まえ、「建設技術展2011近畿」では、新たな技術分野として「防災」を設け、地震に備える技術や減災技術を紹介するとともに、パネルディスカッションや講演等を通じて、災害を最小限に抑制するための情報も発信していくことで、社会貢献したいと考えております。
コンセプト
企業、学校、行政関係機関等が多彩な技術展示を行い、技術者ならびに市民の来場者に、技術開発に関する交流及び促進の場を提供することとし、以下の8つの分野に基づき進めてまいります。
防 災 | 防災対策、減災など地震や津波から人々の生命、または社会インフラを守るためのソフト・ハード両面にわたる技術の紹介 |
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環 境 | 自然と人間、近畿の歴史文化等、環境との共生技術及び循環型社会の実現に向けたリサイクル手法等、技術の紹介 |
コスト縮減 | 効率的な投資のため、コスト縮減施策等に向けた技術の紹介 |
安全・安心 | 安全で安心できる暮らしの実現や、施工上の安全向上に向けた技術の紹介 |
施 工 | 効率性や環境等に配慮した資材や工事施工の工夫・改善に向けた技術の紹介 |
IT・ロボット | 情報基礎の整備、ロボット等先端技術の推進に向けた技術の紹介 |
団 体 | 社会資本整備に貢献する団体等の技術、事業内容の紹介 |
学 校 | 大学・高専・高校の学内研究等の紹介 |